
■著者 北海道メディア研究編
■発行 2009年9月〜11月
■判型 文庫判
評論界のトップランナー草柳大蔵が各界リーダーから“生きる力”を引き出す!
日本列島は刻々と変化している。国際情勢、技術革新、世代交代──1970 年から80 年代にかけての高度成長期、日本の各界リーダーたちは何を考え、どう行動していたのか。当時、評論界のトップランナーだった草柳大蔵が引き出した現代の“生きる力”の記録。
※本書は、月刊クォリティに掲載されたものを文庫化したものです。
【1巻目次】
頭の体操の道具 ── 序にかえて
永野 重雄・日商会頭/ソ連から北海道へ天然ガスを引け
駒井健一郎・日立製作所会長/まず“国”の援助がほしい天然開発
小川 栄一・藤田観光社長/日本列島の方針は鳥と魚にきくことだ
鹿島守之助・鹿島建設会長/開発には百年の計が必要だ
中井 春雄・日本水産社長/“とる漁業”から“育てる漁業”への転換期だ
糸川 英夫・工学博士/日本経済を急成長させたのは民族の同質性
江戸 英雄・三井不動産社長/日本列島6つの開発拠点の最右翼地は
【2巻目次】
頭の体操の道具 ── 序にかえて
田 英夫・参議院議員/裏日本連合代表モスクワに送れ
進藤 孝二・苫小牧東部開発社長/大規模“精神”基地造成案
平田 祖英・天竜寺専門道場師家/“禅”は公害時代の“峠の灯”か
若杉 末雪・三井物産社長/事業化を呼ぶ魅力のほしい開発地
田実 渉・三菱銀行会長/付加価値産業こそ脱公害工業のキメ手
野々山廣三郎・サッポロビール会長/ストーブのそばのビールの味
田中 文雄・王子製紙社長/生き甲斐を求める企業が人を呼ぶ
【3巻目次】
頭の体操の道具 ── 序にかえて
北島 織衛・大日本印刷/軽井沢は銀座なみ、だから北海道に牧場を
萩原吉太郎・北海道炭鉱汽船/日本列島“逆整形手術論”
松下幸之助・松下電器/北海道は独立するべきだ
鹿内 信隆・フジテレビ/根釧原野に原子力発電所をつくれ
三鬼陽之助・経済評論家/雀と五島慶太と北海道
堤 義明・西武/自然産業こそレジャーの本命だ
佐藤 健二・北海鋼機/北海道二世は脱“士農工商”から
【4巻目次】
頭の体操の道具 ── 序にかえて
五島 昇・東急電鉄/「産業革命以前」のレジャーを開発する
東畑 精一・東大名誉教授/コスモポリタン・ソサエティー開発論
佐治 敬三・サントリー/水・女・祭り・ローカリティー
堂垣内尚弘・道知事/教育・福祉・広域開発・栽培漁業
森繁 久彌・俳優/日本列島になくなった“美味豊饒”の土地
池島 信平・文藝春秋/仮想敵国もつくれない日本列島防衛論
水野 正夫・服飾デザイナー/日本の首相はスカート丈に注目するべし
【5巻目次】
頭の体操の道具──序にかえて
長洲 一二・横浜国立大学教授/「日本列島改造論」か「住民運動誘発論」か
千 宗室・裏千家第15代家元/茶道は「システム工学」だ
中山 素平・日本興業銀行/日本経済と世界経済という合わせ鏡の中で日本の位置を
舟橋 要・北海道観光連盟会長/雪のエゾ地に名所がござる
池坊 専永・池坊流華道家家元45世/池坊“いけばな”から見た現代社会
楠本 憲吉・俳人/日本人は国際社会ではまだまだ子供
山口 淑子・司会者/女ひとりのチャレンジ人生
児玉譽士夫・右翼運動家/ジャパンライン株式600億の“奪還作戦”
【6巻目次】
頭の体操の道具 ── 序にかえて
藤島 泰輔・作家/日本人に愛国心はあるか?
近藤日出造・漫画家/乗客もこわい“日本丸”の傾斜
松下 寛・野村総合研究所/ニッポン株式会社再点検
高橋 賢一・道議会議長/道議会を“道民議会”に
中田 乙一・三菱地所/小樽を東洋のニースに
鶴田 浩二・俳優/出生の秘密から情念の世界まで
小佐野賢治・国際興業/脱「田中」小佐野賢治式事業哲学はこうだ
吉村 博・元帯広市長/知事選は倒幕薩長連合が必要だ
高峰三枝子・女優/忙しいときほど恋をする
【プロフィール】
草柳大蔵(くさやなぎ・だいぞう)
1924年、神奈川県横浜市生まれ。東京帝国大学法学部政治学科を卒業。産経新聞記者などを経て、58年からフリーランサーに。大宅壮一に師事し、「草柳グループ」を率いて週刊誌の黎明期に一世を風靡。その後、評論家として活躍。主な著書に「現代王国論」「官僚王国論」「実録 満鉄調査部」などがある。02年7月没。